「NISA」(少額投資非課税制度)を考える
も く じ
1 「NISA」とは
2 「一般NISA」と「つみたてNISA」
3 投資初心者には「つみたてNISAがおすすめ」
1 「NISA」とは
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
NISAは「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり税金がかからなくなる制度です。
イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individyal Savings Account)という愛称がついています。
この制度は、2014年からスタートした制度で2023年までの10年間、毎年新たに120万円の非課税枠を利用することができます。
日本に住む20歳以上の方が対象で、NISA口座を開設する年の1月1日時点で20歳以上であれば誰でも利用可能です。
2 「一般NISA」と「つみたてNISA」
NISAには一般NISAとつみたてNISAの2種類があります。
一般NISAは投資信託はもちろんのこと、株式やETF(上場投資信託)など、ほとんどすべてに投資することができます。(個人向け国債など一部商品は対象外)
毎年120万円までそれぞれ5年間非課税に
NISAでは毎年120万円の非課税投資枠が与えられます。そして、120万円の枠以内で買い付けした株式等から得られる売買益や配当金・分配金等が非課税になります。また、買い付けした年から最大で5年間までの利益が非課税になります。
引用元:松井証券 のホームページより
一方、つみたてNISAは積立投資を前提として金融庁が定めたガイドラインに合致した投資信託や一部のETFなど厳選されたもののみに投資することができます。
年間40万円まで最大20年間非課税に
つみたてNISAは、投資初心者や将来に向けてコツコツ投資を行いたい方にぴったりな少額投資非課税制度です。通常のNISAと比べると年間投資上限額が小さくなりますが、その分、非課税投資期間を長くすることにより、長期・分散投資に適した制度となります。
つみたてNISAの非課税投資枠は年間40万円、非課税期間は20年間です。
引用元:松井証券 のホームページより
3 投資初心者には「つみたてNISA」がおすすめ
この制度は、2018年からスタートした制度で2037年までの20年間、毎年新たに40万円の非課税枠を利用することができます。
結論から先に言ってしまうと、管理人自身はつみたてNISAのほうが投資初心者に向いていると思っています。
一般NISAはどちらかというと短期的に利益を得たい方に向いていると言えます。
50万円や100万円などまとまった資金があり、個別株に投資したい方や、毎月10万円ずつ投資信託の積み立てをしたい方などに向いています。
一方、つみたてNISAはあまり投資にまわせるお金のない方、最低で毎月100円からでも投資することができるので、投資に対して不安を持っている投資初心者などにはおすすめのおすすめの制度だと言えます。
ただし、毎月100円ずつ積立投資をしても大きな資産はつくれないということを覚えておく必要があります。
一般的に老後を豊かに暮らすためには約2000万円が必要だと言われています。
しかし、高利回りの金融商品に毎月100円を長期間にわたって積立投資をしたとしても
、わずかの資産しかつくれません。
これでは老後に必要な資産には全然届きません。
毎月100円から投資を始めるにしても、投資に対して不安が無くなってきたなと感じたら徐々に投資額を増やしていくのが得策と言えます。
4 毎月100円から「つみたてNISA」が利用できるおすすめのネット証券
ここからは、毎月100円からでもつみたてNISAが利用できるネット証券を紹介しようと思います。
○ SBI証券
○ 楽天証券
○ マネックス証券
○ 松井証券
上記のネット証券はどこも評判のいいネット証券ばかりなので、まずは気に入ったネット証券につみたてNISA口座を開設して積立投資を始めてみるのはいかがでしょうか。
ま と め
1 「NISA」はイギリスの「ISA」をモデルにしてつくられた日本の制度。
2 「NISA」には「一般NISA」と「つみたてNISA」がある。
3 投資初心者には「つみたてNISA」がおすすめ。
4 気に入ったネット証券をひとつ見つけて「つみたてNISA」を始めてみよう。