eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)と単品インデックスファンドを比較してみた
も く じ
1 eMAXIS Slim(8資産均等型)1本で運用する場合
2 単品のインデックスファンドを組み合わせて運用する場合
ここではバランスファンド1本で運用する場合と個別のインデックスファンドを組み合わせて運用する場合とを比較してみたいと思います。
1 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)1本で運用する場合
バランスファンドの特長のひとつに1本のファンドを買うだけで、様々な資産に投資できることがあげられます。
とくに、このeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2017」にて第5位に選出されるなど評価の高いバランスファンドです。
引用元:eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の目論見書より
運用方針
1. 各投資対象資産の指数を均等比率で組み合わせた合成ベンチマークに連動する成果をめざして運用を行います。
※ファンドの1口当たりの純資産額の変動率を合成ベンチマークの変動率に連動させることを目的とした運用を行います。
※合成指数については、目論見書をご覧ください。
2. 主として対象インデックスに採用されている日本を含む世界各国の株式(DR(預託証書)を含みます。)、公社債および不動産投資信託証券(リート)に投資を行います。
※合成ベンチマークとの連動を維持するため、先物取引等を利用し、株式、公社債および不動産投資信託証券の実質投資比率が100%を超える場合があります。
※実際の運用は各マザーファンドを通じて行います。
3. 基本投資割合は以下の通りです。
※国内株式:12.5%
※先進国株式:12.5%
※新興国株式:12.5%
※国内債券:12.5%
※先進国債券:12.5%
※新興国債券:12.5%
※国内リート:12.5%
※先進国リート:12.5%
4. 原則として、為替ヘッジは行いません。
※運用方針の概要は、目論見書『ファンドの目的・特色』等から、重要と判断される部分を抜粋して作成しています。最新の情報を提供できるよう努めておりますが、古い情報の可能性もあるため、あくまでも参考情報とご認識頂き、詳しくは最新の投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
引用元:松井証券 のホームページより
◦ eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の費用
購入時手数料:ありません
信託財産留保額:ありません
運用管理費用(信託報酬):日々の純資産額に対して、年率0.17172%(税抜年率0.159%)以内をかけた額
2 単品のインデックスファンドを組み合わせて運用する場合
単純比較するために同じ三菱UFJ国際投信のeMAXISシリーズを組み合わせた場合の費用を調べてみました。
◦ eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)インデックスの費用
購入時手数料:ありません
信託財産留保額:ありません
運用管理費用(信託報酬):日々の純資産額に対して、年率0.17172%(税抜年率0.159%)以内をかけた額
◦ eMAXIS Slim先進国株式インデックスの費用
購入時手数料:ありません
信託財産留保額:ありません
運用管理費用(信託報酬):日々の純資産額に対して、年率0.11772%(税抜年率0.109%)以内をかけた額
購入時手数料:ありません
信託財産留保額:ありません
運用管理費用(信託報酬):日々の純資産額に対して、年率0.20412%(税抜年率0.189%)以内をかけた額
◦ eMAXIS Slim国内債券インデックスの費用
購入時手数料:ありません
信託財産留保額:ありません
運用管理費用(信託報酬):日々の純資産額に対して、年率0.15012%(税抜年率0.139%)
以内をかけた額
購入時手数料:ありません
信託財産留保額:ありません
運用管理費用(信託報酬):日々の純資産額に対して、年率0.1836%(税抜年率0.17%)以内かけた額
購入時手数料:ありません
信託財産留保額:換金申込受付日の翌営業日の基準価格に0.3%をかけた額
運用管理費用(信託報酬):日々の純資産額に対して、年率0.648%(税抜年率0.6%)以内をかけた額
◦ eMAXIS 国内リートインデックス
購入時手数料:ありません
信託財産留保額:換金申込受付日の基準価格に0.3%をかけた額
運用管理費用(信託報酬):日々の純資産額に対して、年率0.432%(税抜年率0.4%)以内かけた額
◦ eMAXIS 先進国リートインデックス
購入時手数料:ありません
信託財産留保額:換金申込受付日の翌営業日の基準価格に0.3%をかけた額
運用管理費用(信託報酬):日々の純資産額に対して、年率0.648%(税抜年率0.6%)以内をかけた額
それぞれのファンドを10,000円分買った場合に1年間にかかる運用管理費用を計算してみたところ、次のようになりました。
◦ 国内株式(TOPIX)‐‐‐‐17.172円
10,000円×0.17172%=17.172円
◦ 先進国株式‐‐‐‐11.772円
10,000円×0.11772%=11.772円
◦ 新興国株式‐‐‐‐20.412円
10,000円×0.20412%=20.412円
◦ 国内債券‐‐‐‐15.012円
10,000円×0.15012%=15.012円
◦ 先進国債券‐‐‐‐18.360円
10,000円×0.1836%=18.360円
◦ 新興国債券‐‐‐‐64.800円
10,000円×0.648%=64.800円
◦ 国内リート‐‐‐‐43.200円
10,000円×0.432%=43.200円
◦ 先進国リート‐‐‐‐64.800円
10,000円×0.648%=64.800円
◦ 8本の運用管理費用の合計‐‐‐‐255.528円
◦ 8資産均等型の80,000円分の1年間の運用管理費用‐‐‐‐137.376円
80,000円×0.17172%=137.376円
この結果からeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)はリバランスの手間がないうえに運用管理費用(信託報酬)も安いことがわかりました。(2019年5月現在)
ま と め
1 三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は、個別のインデックスファンドを組み合わせて運用するよりも運用管理費用が安く済む。
2 三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は、リバランスの手間もなくこれ1本で様々な資産に投資できるので投資初心者にもおすすめできるファンド。