「リバランス」の考え方
も く じ
1 「リバランス」とは
2 「リバランス」のやり方
1 「リバランス」とは
投資信託でポートフォリオを組んで長期にわたって運用していると、当然のごとく各資産はバラバラな動きをするので資産配分が変わってきます。
これを初めに決めた資産配分に戻してやることをリバランスと言います。
リバランスのイメージ
目標の割合 | |
株式 | 50% |
債券 | 50% |
合計 | 100% |
- 解約注文がすべて取引成立後、購入注文を発注し取引成立するため、リバランスがすべて完了するまでに数日間かかります。
- リバランス注文が完了するまでの日数は投資信託により異なります。
- 購入注文は、解約注文の取引が成立した後の発注時点で、再度投資信託ごとの注文単位・条件を満たしているかどうかのチェックを行うため、失効する場合があります。
- リバランス注文中は、他の注文受付はできません。
- リバランス注文は注文状況に関わらず、個別の注文ごとの取消はできません。取消する場合は、リバランス注文のうち取消可能な注文をまとめて取消してください。
- 引用元:松井証券 のホームページより
ただし、あまり頻繁にリバランスすると信託財産留保額の支払いや、売却益への課税など余計なコストがかかってしまうのであまり良くないと言われています。
一般的には1年に1回、定期的にリバランスするのが良いと言われています。
みなさんも定期的に健康診断を受けられているかと思いますが、要はそれと同じようなものです。
2 「リバランス」のやり方
リバランスのやり方は主に3通りあります。
① 「割合が多くなった投資信託を売って、割合が少なくなった投資信託を買う」方法
○リバランス前
国内株式:60%
海外債券:40%
⇓
国内株式を10%売る
海外債券を10%買う
⇓
○リバランス後
国内株式:50%
海外債券:50%
この方法のメリットはすぐにリバランスが出来るということです。逆にデメリットとして投資信託の売却時に手数料が発生して、余計なコストがかかってしまうことです。
② 「割合が低くなった投資信託のみを買う」方法
○リバランス前
国内株式:60%
海外債券:40%
⇓
海外債券を国内株式
と同額になるまで買う
⇓
○リバランス後
国内株式:50%
海外債券:50%
この方法のメリットは投資信託を売却しないので手数料が発生せず、余計なコストがかからないことです。逆にデメリットとしては投資信託を買うためのまとまったお金が必要なことです。ボーナスなどでまとまったお金がある時におすすめの方法です。
③ 「投資信託の積立額を調整して割合を戻す」方法
○リバランス前
国内株式:60%
海外債券:40%
⇓
国内株式の積み立てをやめて
海外債券のみを積み立てする
⇓
○リバランス後
国内株式:50%
海外債券:50%
この方法は投資信託を定期的に積み立てをしている場合にのみ使えます。メリットとしては投資信託を売却しないので手数料が発生せず余計なコストがかからないことです
。逆にデメリットとしては大きくバランスが崩れている場合には使えないことと、リバランスに時間がかかることです。
ま と め
1 「リバランス」とは、時間が経って変わってきた資産配分を、初めに決めた資産配分に戻してやることを言います。
2 「リバランス」には主に3通りやり方がある。